スマートフォンのRAMとROMとは?

スマートフォンを購入の際に、仕様(スペック)にRAM/ROMとあるのを見たことがあるでしょうか?「「とにかく数値が大きければ良いんじゃないの?」とお思いの人も相当数いるはずです。

確かに大きければ良いのですが、知っていればどのくらいの容量が自分に合っているかが見えてきます。又、分かり易く知人や家族に解説してあげる事であなたの株も上がる事間違いなしでしょう。

まずRAMとROMは、本体の内蔵メモリの事を言います。その内蔵メモリには、大きくRAMとROMと言われる領域があるのですが、この2つの役割は違います。

RAMはRandom Access Memoryの略、ROMはRead Only Memoryの略です。別に正式名称を覚える必要は無いのですが一応。

RAMは、CPUが処理を行う領域の事でメインメモリとも呼ばれます。一方ROMは、本来書き込み不可・読み出し吹かなもメモリの事を指します。DVD-ROMと聞いたことがある人もいると思います。しかしスマートフォンで使われるROMは、この意味とは性質が違い単にRAMの対義語的な使われ方になっています。

分かり易く言うと、RAMが処理を行う作業領域、ROMは保存領域となります。

この言い方で分からない人のために例を挙げると、まな板と冷蔵庫に置き換えてみてください。

RAMはまな板、ROMは冷蔵庫です。

ご馳走を沢山作りたいとします。冷蔵庫には沢山の食材が保存されている訳です。しかし小さなまな板しか無ければどうでしょう。せっかく沢山の食材を冷蔵庫から取り出して調理を始めても、小さいまな板の上では食材が溢れかえり効率が良いとは言えません。

これと同じで、沢山ROMに保存されているデータでも小さなRAMでは処理しきれず、動作不良(動きが遅くなったり)したりする訳です。

沢山の情報を処理するならば、それだけ大きいRAMが必要になるのです。

ROMに関して言えば、スマートフォンで撮影した画像や動画やダウンロードした音楽データ。アプリで使ったデータ等を保存したりします。しかし、使わない人にとっては、そこまで大きいROMは必要ないでしょう。ましてや、SDカードが差し込めるものが多くあるのでSDカードで対処できるのです。

ちなみに、ROMには、アプリ自体を保存する事はできません。スマートフォン本体を使う事で発生するデータを保存する領域と言う事です。

逆にRAMは、アプリ等を保存する領域でもあるので、アプリをダウンロードしても尚、処理できる領域を開けておく必要があります。

以前、「データがいっぱいで、これ以上アプリが入れれない」と言う人を良く見かけました。

それは、RAMが小さいのが原因で、写真のデータ等が多く保存されているのでは無く、RAMに容量大きめのアプリをいくつか入れるだけで容量がいっぱいになってしまっていたのです。

SDカードのようにRAMを後で追加する事はできません。予め自分や周りに人のスマートフォンのRAMがどのくらいの物なのか、自分がどのくらい使おうと思っているのかを考えて選ぶといいと思います。

現在(2020年)では、大きい物でRAMが12GB(ギガバイト)ROMが128GB~256GBがあります。RAMが8GB、ROMが128GB辺りの物が多くなってきていて、価格も仕様も高めになっています。

RAMが4GB、ROMが64GB辺りになると、価格と仕様が低めの物になってきているようです。

そう、RAMとROMの容量は、スマートフォン本体価格に直結している傾向があるのです。RAMとROMに使われる部材の価格もそうですが、それだけハイスペックなスマートフォンにはおのずとハイスペックなRAMとROMが必要になるのです。

予備知識になりますが、スマートフォンの4G~12GBのRAMは、どれほどの物なのでしょうか。

パソコンには、安い物から高い物までピンキリでありますが、パソコンの値段もRAMとROMの様に内蔵メモリの容量で大きく違っているようです。

ネット用の安い物だとRAMが1GBの物もあります。これだと安い物で5万円を下回る物すらあります。ビジネス文書を作成するなどネット以外の作業にも適したパソコンで4GB~6GB辺り。PhotoShopやillustrator等のクリエイター向けのパソコンだと最低8GB以上無いと動作に支障を来たします。その分安くても十数万円はします。

スマートフォンのRAMが12GBが如何にハイスペックかが分かると思います。

RAMとROM、これらは主にAndroidスマートフォンの仕様に用いられます。

iPhoneにはRAMとROMという考え方はありません。

iPhoneは、アプリや撮影画像・動画・音楽全てをひっくるめて○○GBという事になっています。分かり易くて良いですよね。しかしiPhoneの場合は、SDカードが使えないので、後で容量追加すことができません。iPhoneの容量選びはAndroidスマートフォンの機種選びより難しいのかも知れませんね。

RAMとROMという言葉に頻繁に接する事は無いとは思いますが、知っていると、知らずにスマホを購入して失敗する事は無くなるので、”まな板と冷蔵庫”だけでも覚えていてほしいです。

2020-2021最新モデルも近く発表になると思います。買い替え検討中の方は、是非参考にしてみてください。

最後までお読みいただきありがとうございます!

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