【モバイル(ポケット)Wi-Fi】ワイモバ(ポケット Wi-Fi)とUQ(UQ WiMAX)どっちが良いか?

お仕事やご家庭の事情でモバイル(ポケット)Wi-Fiを必要としている人のために、モバイル(ポケット)Wi-Fiについて触れてみたいと思います。
ここでは、実店舗展開のあるワイモバイルPocket Wi-Fi(以下ポケットWi-Fi)とUQモバイルWiMAXについて、大手3キャリアが適当でない理由を解説しています。

なぜワイモバイルのポケットWi-FiとUQモバイルのUQ WiMAXなのか

まず大手キャリアであるドコモには、既にポケット(ポケット)Wi-Fiの専用プランの提供は無く、スマートフォン用プランのギガホギガライトのギガ数をシェアする形でしか利用する事ができません。
シェアするにもギガホ・ギガライトの料金プラス月額1,000円のデータプラスの契約が必要で、上限がある割に高い事になります。
auモバイルルータープランと言う専用プランはありますが、UQモバイルと同じスペックの料金プランなのでUQモバイルのWiMAXで触れるとして、
ドコモとは逆に、スマートフォンの契約プランをシェアするサービスが無く、シェアできるのはタブレットかガラケーのみとなっています。
ソフトバンクは、メリハリプランforデータというWi-Fi専用プランはありますが、基本料980円に50GB使えるデータプランメリハリの6,500円を組み合わせて合計7,480円と高額。しかしメリハリプランforデータは2021年3月16日で受付が終了し、2021年3月17日からはデータ通信専用50GBプランが登場します。
新しく登場するデータ通信専用50GBプランは、基本料980円とデータプラン50GBの3,820円を組み合わせ合計4,800円と微妙な割高感が否めません。
ちなみにデータ通信専用50GBプランには、「新みんな家族割」は適用されず、回線数カウントにも含まれない為、ソフトバンク既存契約者の優位性は無く他社を検討するのも十分”有り”です。
スマートフォン契約プランのギガ数をシェアする場合は、月額980円のデータシェアプランの契約をする事でポケットWi-Fiが利用できます。

このように大手キャリア3社のモバイル(ポケット)Wi-Fiは、auのWiMAXプラン以外、スマートフォンのギガ数とシェアするか、割高な月額料金が発生する為、特段のメリットは無くおすすめで無い状況すら揃ってしまいます。但し、スマートフォンのギガ数内で十分な使い方をするのであればその限りではありません。

モバイル(ポケット)Wi-Fiには、大手3キャリア、ワイモバイル、UQモバイル以外にも大手キャリアのエリア網を借り受けサービスを提供するMVNO事業者等、多すぎる程のサービス提供事業者があります。
安さだけを考慮するならそういったMVNO事業者のサービスを利用するのが得策かもしれませんが、信用度・エリア品質・サービス内容を考えると、どのモバイル(ポケット)Wi-Fiを使ったらよいか多すぎて逆に迷ってしまいます。
なので、実店舗展開があって一定の信用度・エリア品質・価格のワイモバイルとUQモバイルを取り上げた訳です。
では、本題のワイモバイルのポケットWi-FiとUQモバイルのWiMAXに触れてみたいと思います。

ワイモバイルのポケットWi-Fi

ワイモバイルのポケットWi-Fiは正確にはPokect Wi-Fiプラン2(ベーシック)と言います。
月額料金は、データ量7GBまでの3,696円(税抜)。これに月額料684円(税抜)のアドバンスオプションを付ける事でデータ無制限で利用できるようになります。
アドバンスオプションを付けた場合の月額料金は4,380円(税抜)。
アドバンスオプション無しの場合を「標準モード」、アドバンスオプション有りの場合を「アドバンスモード」と呼びます。
標準モードは7GB到達後も利用ができますが、7GB以降は通信速度が最大128Kbpsとかなり低速になってしまい、大きなデータをやり取りする場合には支障がでます。
標準モードとアドバンスモードでは、掴む電波が異なりエリアが違う事に注意が必要です。
難しい話を抜きに言うと、標準モードは通常のワイモバイル(ソフトバンク)のエリア。アドバンスモードはアドバンスモード用のエリアがあり、そのエリア内の利用でしか無制限とならないという事です。
標準モードのエリア(ワイモバイル・ソフトバンクのエリア)に比べ、アドバンスモードのエリアの方が狭く、山間部等でエリア外となる傾向があります。
【参考】標準モードの通信方式:FDD-LTE・TDD-LTE・AXGP、アドバンスモードの通信方式:TDD-LTE・AXGP。

アドバンスモードのエリア外になった場合、ルーター本体に設定されてるモードを標準モードに切り替える必要があり、さらにはアドバンスモードのエリア外の利用には7GBの制限があるため注意して使う必要が出てしまいます。
アドバンスモードのエリア外で7GBを超過した場合、その時点で通信制限がかかり128Kbpsの通信速度となります。しかも、7GB超過後はアドバンスモードのエリアに戻っても、既にアドバンスモードのエリア外の利用で制限がかかっている為、無制限で使う事はできず、翌月を待つか追加料金を払って利用するかになってしまいます。なんとしてもアドバンスモードのエリア外で7GB以下を死守する必要がありそうです。
また、アドバンスモードのエリア内に戻った場合は、必ずルーターの設定をアドバンスモードに戻しておかなければ、標準モードのまま7GBの上限が解除されていない状況が続くことになり注意が必要です。

他にも通信混雑回避のために、3日間で10GB以上使えない制限があり、3日で10GB超過後は通信速度は1Mbpsとなり、7GB到達時と3日間で10GB到達時とで制限された速度に違いがあり煩わしい部分でもあります。

ワイモバイルのスマートフォンやガラケー契約者が、ポケットWi-Fiを契約する場合、家族割引が適用されます。
この場合、標準モードで3,196円(税抜)、アドバンスオプション有りで3,880円(税抜)となり、安さを謳う他のMVNOに引けを取らない価格になります。
競合他社のUQモバイルのUQ WiMAXには家族割引が適用されない為、ワイモバイル既設契約者にはおすすめのポイントです。
ちなみに、安さを謳う他のMVNO事業者も、安いのは最初の数カ月間だけで、その後高くなるケースが多いので注意してください。
定期契約は無く解約金も発生しない為、失敗した時の負担は最小に留められます。契約に関する手数料は、新規契約時の3,000円(税抜)だけという事になります。※本体購入金額は別途必要

最後にワイモバイルは、全国にワイモバイルショップが約1,000店舗あり、プランの相談や使い方等の相談ができるのも強みです。故障などの困った時に駆け込み寺的な場所があるのと無いのでは、安心感が違います。

ワイモバイルのポケットWi-Fiまとめ

●7GB上限の標準モード3,680円/月。
●アドバンスオプション684円/月を付けると無制限になる。
●標準モードとアドバンスモードのエリアが違う。
●7GB超過時128Kbps
●3日で10GB超過時は1Mbps
●定期契約が無い。
●家族割引の500円引が適用される。

UQモバイルのUQ WiMAXについての記載は画像下後半へ!

UQモバイルのUQ WiMAX

UQモバイルには、ギガ放題と言う上限なし無制限の専用プランがあります。
月額料金は3,880円(税抜)。この時点でワイモバイルのポケットWi-Fi(アドバンスオプション有り)の金額と同じになります。
通信方式にはWiMAX2+ハイスピードプラスエリアと呼ばれるLTE方式(auのエリア網)が使われ、上限なしの無制限で使えるのはWiMAX2+を使うエリアの利用時のみ。
WiMAX2+が使えるエリア外ではLTE(4G)の電波を掴み通信しますが、その場合7GBの上限があり、7GBに到達すると以降通信速度は1Mbpsに落ちてしまいます。
1Mbpsは、YOUTUBE動画をなんとか再生できる速度ですが、電波状況や混雑状況によっては再生が止まってしまう事も考えられます。
しかし、ワイモバイルのPokect Wi-Fiプラン2(ベーシック)の7GB到達時の128Kbpsよりは格段に速いところがワイモバイルと違う点で、1Mbpsならば使い方を工夫すればその影響も限定的にできると思います。
LTEエリアで上限の7GBに達した場合、その後のWiMAX2+が使えるエリアでの利用にも速度制限がかかったままの状態となり、ワイモバイルのPokect Wi-Fiプラン2(ベーシック)と似た感じになっています。
また、UQ WiMAXのギガ放題にも通信混雑回避のための3日間で10GBの制限があり、到達時は同じく1Mbpsなります。
WiMAX2+が使えるエリア外になってしまい、LTEに切り替える際には、LTEオプション料として1,005円(税抜)が発生してしまいます。
但し、auスマートバリューmine契約者は、LTEオプション料がかかりません。
その他、WiMAXを使ったMVNO事業者には、ヤマダ電気のYAMADAギガ放題プランというものがあり、これだと3年の定期契約となる代わりにLTEオプション料が無料となるものもあります。

【参考】その他のWiMAX事業者はこちら

ちなみに、UQ WiMAXのギガ放題は2年の定期契約となっていて、更新期間以外の解約時には1,000円の解約金がかかりますが、YAMADAギガ放題の更新期間以外の解約には、解約金が9,500円(税抜)がかかるという同じサービスでも取り扱う事業者によって条件が異なっています。

UQ WiMAXのギガ放題には家族割引は適用されませんが、UQモバイルのスマートフォン用プランを契約している場合、スマホ側にギガMAX月割の500円割引が適用されます。
なのでUQ WiMAXの単独契約だと恩恵を受けれませんが、UQモバイルのスマートフォン契約者であれば、さらにお得にWiMAXが使える事になります。
ワイモバイルのPokect Wi-Fiプラン2(ベーシック)とは、割引が適用される部分が違うだけで同じとなる訳です。

最後にUQモバイルは、ワイモバイルショップ程ではありませんが、全国にUQスポットが沢山ある事に加え、認知度が高く実績十分のサービスです。
また、UQ WiMAXはJ.Dパワー社のワイヤレスホームルーターサービス顧客満足度調査で2019年2020年の2年連続でNo.1に輝いています。
ちなみにJ.Dパワー社の満足度調査は、業界ではメジャーな存在で、キャリアショップのスタッフやキャリア自体もJ.Dパワー社の満足度で好成績をもらう為に日々頑張っています。※様々な業界の満足度調査でJ.Dパワー社は有名です。

UQモバイルのWiMAX2+ギガ放題まとめ

●無制限で3,880円。但しWiMAX2+エリア外の利用は7GBの制限有り。
●WiMAX2+とLTEのエリアが違う。
●7GB超過時と3日で10GB超過時は1Mbps。
●LTEに切り替える場合にLTEオプション料1,005円かかる場合がある。
●定期契約がある。
●スマホ契約者ならスマホ側にギガMAX月割500円が適用される。
●顧客満足度調査No.1の実績!

最後に

いかがだったでしょうか?
このようにワイモバイルのポケットWi-FiとUQモバイルのWiMAXに大きな差はありません。
そもそも使う予定の地域がアドバンスモードやWiMAXのエリアなのか、現在のスマホ契約キャリア、どのくらいデータ量を使う予定なのかによって違う為、その人によってどっちが良いかの結論は違います。
最後に言っておきたいのは、ワイモバイルのポケットWi-FiとUQモバイルのWiMAXが、十分な信頼と実績のあるサービスである事です。
この部分は、契約後に大きな意味を果たしてくると思うので、目先の安さに捕らわれずにモバイル(ポケット)Wi-Fiを選んでください。
読んでいただいた方の参考になれれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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