格安SIMどっちに乗りかえる?Y!モバイル vs UQモバイル

Y!モバイルVSUQモバイル
どちらの格安SIMを選ぶべきか。

格安SIM大手のY!モバイル(以降、ワイモバイル)とUQモバイル。
ソフトバンクのサブブランドであるY!モバイルとauのサブブランドであるUQモバイルを比較し、乗りかえを検討中の方の参考になればと思います。

スマホ料金プラン

まずは、格安SIMに乗りかえる意義でもある料金。
ワイモバイルのプランは基本的にスマホ用プランが3つとケータイ用プランが1つです。それに対しUQモバイルは、スマホ用のプランが2つで、ケータイ用プランはありません。
ワイモバイルはスマホ用のベーシックプランS/M/Rとケータイ専用プランのプランSSとプランS。
ベーシックプランの通常速度で利用できるデータ量はSが3GB、Mが10GB、Rが14GBとなります。
対するUQモバイルは、スマホ用プランのスマホプランSとスマホプランR。
スマホプランSは3GB、スマホプランRが10GBとなっていて、ワイモバイルのRに当たる10GB以上のプランはありません。
ワイモバイルのベーシックプランMがUQモバイルのスマホプランRに相当する事になります。
プラン名が比較に混乱をもたらすので、通常速度で利用可能なデータ量を基準に3GBプランと10GBプランという見方をしていこうと思います。

Y!モバイル3GBプラン10GBプラン13GBプラン
プラン名ベーシックプランSベーシックプランMベーシックプランR
月額基本料2,680円3,680円4,680円
新規割適用時(6カ月間)1,980円2,980円3,980円
新規割+家族割orおうち割適用時1,480円2,480円3,480円
家族割orおうち割適用のみ2,180円3,180円4,180円
データ量超過時の通信速度128Kbps1Mbps1Mbps
データ増量キャンペーン(1年間)+1GB+3GB+3GB
無料通話(国内通話)10分位以内無料10分以内無料10分以内無料
Y!モバイルの料金体型
UQモバイル3GBプラン10GBプラン13GBプラン
プラン名スマホプランSスマホプランR×
月額基本料1,980円2,980円
新規系割引無し無し
UQ家族割適用時1,480円2,480円
データ超過時の通信速度300Kbps1Mbps
データ増量キャンペーン(1年間)+1GB+2GB
無料通話無し無し
UQモバイルの料金体型

上表のとおり、ワイモバイルの新規申し込みする際の割引「新規割」がUQモバイルにはありません。
しかし紫文字で色付けしている通り、ワイモバイルで新規割を適用させた金額が、UQモバイルでの割引前料金となっている為、劣勢ではありません。
なので、家族割引を適用させた料金は赤文字の通り、3GBプランと10GBプランで全く同じとなります。
と、なると。ワイモバイルの新規割が適用されなくなる6カ月後は、家族割か自宅用インターネットのおうち割いずれかのみ適用の料金(青文字の金額)となり、UQモバイルのUQ家族割適用時の価格(赤文字の金額)を700円上回る事になります。
なので新規契約から6か月後時点からUQモバイルの方が700円安く、ワイモバイルが劣勢となります。
が!しかし!
表を見てもらうと分かるように、国内通話が10分位以内だと何回かけても無料のワイモバイルに対し、UQモバイルには、無料通話分が一切含まれていない為、これを国内通話10分位以内無料の通話オプションを付けると+700円の月額料金がかかり、これで6か月後も全く同じ価格となってしまいます。

注意
ワイモバイルの家族割引もUQモバイルのUQ家族割も2回線目からが割引適用です。

ワイモバイルの通話オプション

スーパーだれとでも定額(国内通話し放題)1,000円/月
ワイモバイルは国内通話10分以内無料が標準なので、有料の通話オプションは国内通話し放題のスーパーだれとでも定額のみ。

UQモバイルの通話オプション

国内通話10分以内無料国内通話し放題最大60分/月の通話パック
700円/月1,700円500円/月

なので、通話は受話だけという人にはUQモバイルが有利ですが、10分以内通話無料だとどちらも変わらないという結果になります。
これは、国内通話10分以内でなく国内通話し放題にした場合でも同様となります。

国内通話し放題にした場合、6か月後700円UQモバイルの方が安い時点から起算して、ワイモバイルが+1,000円、UQモバイルが+1,700円の通話オプション加入となり結果同じになります。
逆に新規契約から6カ月間は、国内通話し放題の場合、ワイモバイルの方が700円安くなり有利となります。

・国内通話10分以内無料にした場合、国内通話し放題にした場合、どちらも変わらない!
・国内通話10分以内無料が不要ならUQモバイルの方が半年後以降700円安い!

・国内通話し放題にした場合、最初の6カ月間はワイモバイルの方が700円安い!

※ワイモバイルの”6か月後”とは、契約月翌月から6カ月間なので、契約月から起算すると7カ月目の事です。

データ量

それぞれのプランの通常速度で利用可能なデータ量は、ワイモバイル、UQモバイル共に同じです。
他社から乗りかえを含む新規契約の場合は、両社ともに増量が1年間無料となるキャンペーンが実施されていて、ワイモバイルはデータ増量オプションの月額500円が無料、UQモバイルは、スマホデータ増量キャンペーンと銘打って増量分を値引く形になっています。
ワイモバイルの場合、ベーシックプランSの3GBが4GBに、ベーシックプランMの10GBが13GBに、ベーシックプランRの14GBが17GBに増量。
UQモバイルの場合、スマホプランSの3GBが4GBに、スマホプランRの10GBが12GBに増量と、やや増量される分に差が出ています。
つまり、3GB分を無料にしてもらえるワイモバイルと、2GBしか無料にしてもらえないUQモバイルという事になり、ワイモバイルが優位でしょう。
使い勝手の面でも、増量分を手動で500MBもしくは100MBずつ追加しなければならないUQモバイルに対し、500MBずつ追加するのは変わりませんが、オートチャージ(快適モード)を使えば自動で追加でき、追加された分は割引が入り無料となります。
もう一つ言うと、UQモバイルは混雑回避のために3日間で6GB以上使えないという制限もあります。
こうした点からもワイモバイル優位と言えます。

データ量については、ワイモバイル優位!

自宅用インターネット

ワイモバイルの自宅用インターネットサービス(モバイルWi-Fi除く)としては、ソフトバンク光とソフトバンクAir。
ソフトバンク光は文字通り光インターネットのサービスで、ソフトバンクAirは、Airターミナルをコンセントに差すだけで自宅内をWi-Fi環境にできるというものです。

光インターネットは、理論上最大1Gbpsの速度が一般的ですが(NURO光除く)、ソフトバンクAirだとスマホやケータイと同じ電波をキャッチしてWi-Fiを飛ばす為、理論上の最大速度が481Mbpsと光インターネットよりも速度が落ちます。
又、光インターネットより比較的トラフィックや受信状況に影響されやすいなどのマイナス面もあります。
しかし最大のメリットは制限なしで利用できるという点です。

ソフトバンク光については、速度・料金は一般的なサービスと同等ですが、申し込み時に光電話にも加入させられるため、結果料金が戸建てだと税込みで6,000円を超えてしまうのが難点です。
但し、家族割引で割引が受けれない1回線の割引をソフトバンク光かソフトバンクAirに申し込む事で補填する事ができるのがポイントです。

一方UQモバイルは自宅用インターネットサービスとしてWiMAXがあります。ワイモバイルのソフトバンクAirに当たるサービスで、コンセントに差し込むだけでWi-Fi環境が整うというものです。
こちらも制限無しで利用できるサービスになっています。
UQモバイルには独自の光インターネットサービスありませんが、主にビッグローブ光というNEC系のサービスを取り扱いしています。
現に、ビッグローブ光を積極的におすすめしてこない実態もあるようです。
WiMAXについては、ソフトバンクAirよりもコストがやや安い事や、機器によって理論上光と同等の1Gbpsの通信が出来るという優位性がありますが、3日間で10GB以上使えないという制限があるため一長一短と言ったところです。
WiMAXギガ放題かビッグローブ光とスマホプランSの組み合わせになるとウルトラギガMAXという特別プランになりスマホと自宅用インターネットが5,360円で使えるようになりお得です。

WiMAXの場合、個別の料金を合計しただけの料金ですが、ビッグローブ光同様、UQ家族割で割引されない1回線の割引を補填する事ができます。

ワイモバイルの家族割引もUQモバイルのUQ家族割も割引額は500円。1回線だけ500円の割引が受けれないとのと、解約金、工事量、事務手数料を払ってまで、それぞれの推奨の光インターネットに乗りかえるのとどちらが良いか難しい問題です。
500円割引無し×〇か月分と乗りかえる費用。元を取るのには相当な月日がかかりそうです。
自宅用インターネットについては、サービスの幅はワイモバイルが優位に見え、コスパからするとWiMAXのUQモバイル優位のように見え。とは言え大きな差は無いようで、個人的にまとめさせてもらうと・・・

・ワイモバとUQに拘らず、他の事業者も含め、自宅用インターネットは個別に考えてもOK!

注意

・ドコモ光等のNTTフレッツ系の光インターネットサービスからから乗りかえる場合は、同じNTTフレッツ系サービスにしないと新たに工事料金がかかるので事業者選びは下調べしておく事をおすすめします。

店舗展開

大手キャリア同様に新規契約や機種変更は、家電量販店にある取扱店で行えますが、契約内容の変更や故障対応は店舗が限られています。
ここでは、手続きの殆どが対応できる店舗の展開状況について、説明していきたいと思います。
故障したり、プランを変えたりした時に、コールセンターやネットで行う事も出来ますが、やはり困った時は店舗が一番な時もあります。駆け込み寺的な場所があるのと無いのでは、大きな違いがあると思います。
ワイモバイルショップは、全国に約1,000店のワイモバイルショップがあります。取扱店は全国約4,000店です。
対するUQモバイルは、UQスポットという店舗があり、数は公表されていませんが1県に1店舗のところも多く、都市部で無い限り複数展開は無いようです。10店舗を超えるのは、関東の1都3県(東京・千葉・神奈川・埼玉)と大阪・名古屋くらいです。実店舗展開に少し不安を覚えます。
まぁ、この分野は街を歩いていても、ソフトバンクショップの看板の半分がワイモバイルショップの看板に変わっているのを見かけたことがあるでしょうから何となくお分かりでしょう。
同じ屋根の下でソフトバンクショップとワイモバイルショップを展開したりしながら、店舗展開にも力が入っているようです。

困った時の駆け込み寺!実店舗は、断然ワイモバイルが多い!

補償サービス

この分野については、実店舗展開も大きな要素である事を前置きしておきたいと思います。
補償サービス自体は、ワイモバイルの補償サービスに幅があり、持ち込み機種でも補償サービスに加入する事ができます。
UQモバイルには、持ち込み機種の補償サービスが無く、その代わり380円と安価なのが特徴です。
補償内容は、修理代金のサポートから交換サービスまで対応できるのは、両社同じとなっています。
店舗展開が優位でサービスの幅のあるワイモバイルか安価なUQモバイルか・・・故障で無く設定って事もありますし、スタッフと対面で話ができるのとできないのでは、満足度が違います・・・これは難しい。

補償サービスもワイモバ優位かな・・。

とは言っても、近くにUQスポットがあったり、UQモバイルの特定のサービスや補償が自分の使い方に合っている場合は、それを超えるメリットはありません。

最後に

ワイモバイルとUQモバイルからは近く、20GB4,000円程度のプランがサービス開始される予定です。またドコモもNTTの100%子会社になる事で体力も付き料金値下げの意向を発表しています。
そうなるとau・ソフトバンクの追随があったり、さらにはドコモのサブブランドが始まるとか始まらないとか・・もあり、今後状況が変わってくる可能性が高くなっています。
じっくり考えてワイモバイル・UQモバイル。もしくはまた他のキャリアか。急いで決めると失敗しやすいので、状況を見極めながら決めていただけたらと思います。
自分にピッタリのキャリアを選んで快適なスマホライフを送ってください!
最後までお読みいただきありがとうございました

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