Xperia Proとは一体どんな機種なんだ!?ソニーの発表内容を解説!

ソニーから発表されたXperia PRO。これまでのXperiaと何かが違う!それもそのはず、今回発表されたXperia PROは、Xperia 1Ⅱ等のコンシューマーモデルとは違い、プロ用スマートフォンだそう。
今回は、そのXperia PROに迫ってみようと思います。

まず、知っておくべきはXperia PROがSIMフリーモデルのみの発売となっていて、販売チャネルもオンラインのソニーストアか、銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡のソニーストアと家電量販店の一部との事。ちなみに発売は日本と米国の2ヵ国のみ。
発売日は2021年2月10日。
今後、キャリアの取扱いについては現段階では発表されていませんが、後にキャリアがXperia PROを取り扱うようになるというのは、少々考えずらいようです。
冒頭でお話しした通り、プロ用スマートフォンであるのが主な理由で、今回ソニーがターゲットとしているユーザーが、通信社やフリーの報道カメラマン、プロフェッショナル映像クリエイター・YouTuber・Vloggerなのだそうです。
平たく言うと、「業務用」といった感じでしょうか。

ソニーストアでの価格は税抜227,091円とカナリ高額!さすがプロ用!

そのプロ用と言われる所以ですが、まず1つにXperia PROがXperiaシリーズ初の5Gのミリ波対応である事です。
世間を賑わしている5Gですが、現在流通している5Gスマートフォンの殆どは6GHz帯の電波を利用するSub-6対応のスマートフォンで、ミリ波に対応した物は殆どありません。
6GHz帯を使うSub-6に対し、28GHz帯を使うミリ波は運用が難しく、減衰や直進性が非常に高い電波で、安定した通信にはそれだけ沢山の基地局が必要なのです。
ではなぜ、ミリ波対応なのかと言うと、ターゲットとしているユーザーが、先行してミリ波のエリアになっているスタジアム等の大きなイベント会場で仕事をする事が予測されるためです。
スポーツやイベントの臨場感や様々な情報を5Gの技術で大容量・超高速・低遅延でユーザーに届けるために、そういった場所からエリア化されています。
余談ですが、5GとVR技術を使って離れた場所でもスポーツやイベント会場に実際にいるかのように体験できるサービスも一般的になってくると思います。

ミリ波に対応しただけは無く、Xperia PRO本体の上下左右に4つのアンテナが装備され360°全方位をカバーし、減衰しやすい5Gミリ波の受信感度を保つ設計となっています。
また、本体の温度上昇によるパフォーマンスダウンを低減し、通信環境を最適に保たれるようにも設計されています。
正に、ソニーモバイルの考える「失敗が許されないプロの現場においても、通信の信頼性を担保する」が追求されたXperia PROなのです。

HDMIマイクロ端子は本体下部中央。左にはUSB-C端子が装備されている。
Xperia PROとカメラを接続すれば、ライブストリーミング配信も可能。

プロ用と言われる所以のもう1つに、Xperia PROは世界初のHDMIマイクロ端子(タイプD)を使ってデジタルカメラ等と接続する事で、外部ディスプレイとして使えるという点です。
Xperia PROのより大きく解像度の高いディスプレイで撮影画像や映像を確認する事ができ、ピンチインやピンチアウト等の操作したりグリッドラインを表示する事等もできます。
Xpeira PROのディスプレイは、色温度の個体差を無くすために個別調整して出荷されていて、本体価格が高額である事にもうなずける部分でもあります。
単に、外部ディスプレイと言うだけでもなく、デジカメで撮って入力した映像をそのままXperia PROを使って送受信もできる他、映像をそのままライブ配信もできてしまうのです。

Xperia PROの基本スペックも十分にハイスペックです。
本体サイズは、幅約75mm、高さ約171mm、厚さ約10.4mm。既存のXperia 1Ⅱよりも僅かに大きく、2.5mm厚くなっています。
厚くなっている分、背面のカメラの出っ張りは無く、僅かに奥まっている程。奥まっている事で光による映像の変化を無くしています。
画面サイズはXperia 1Ⅱと同じ約6.5インチ。Xperiaシリーズの特徴となった縦横比21:9のシネマワイドディスプレイで4K/HDR対応。
CPU(Soc)はQualcomm®Snapdragon™865 5G mobile platform。同シリーズ888が登場し型遅れにはなりますが、最上位クラスのCPUです。
特筆すべきは、内蔵メモリでRAMが12GB、ROMが512GBとXperia 1Ⅱからは大幅にアップし、映像に携わる人にとって大きなメリットです。
ちなみに、Galaxyシリーズの最上位モデルの1つであるGalaxy Note20 Ultra 5GのRAM12GB、ROM256GBより高いスペックです。
カメラはXperia 1Ⅱと同じ超広角約1,220万画素、望遠約1,220万画素、標準約1,220万画素にTofカメラ(センサー)です。ソニーの映画撮影用カメラ開発チームが監修したシネマ撮影専用機能のCinematography Proが搭載され本格的なシネマ体験ができる他、ソニーカメラの人気シリーズ「α」から継承されたユーザーインターフェースによって各種モードの選択、シャッタースピード、ISO感度、ホワイトバランス等のマニュアル設定ができます。
デュアルSIMに対応し、仕事とプライベートと使い分けが出来たり、音声通話とデータ通信専用でプランを使い分けする事もできます。
NFCには対応していますが、FeliCaには非対応のため、モバイルSuica、iD、Quic Payは利用できません。
他にはワイヤレス充電にも非対応です。

参考までにXperia PROとXperia 1Ⅱのスペック比較をご覧ください。

Xperia PROXperia 1Ⅱ(キャリア版)
本体サイズ約75㎜×約171㎜×約10.4㎜約72㎜×約166㎜×約7.9㎜
重量約225g約181g
画面サイズ6.1インチ 21:9シネマワイド 4K/HDR6.1インチ X1 For Mobile 21:9シネマワイド 4K/HDR
バッテリー容量4,000mAh4,000mAh
背面カメラ超広角約1,220万画素 F値2.2
望遠約1,220万画素 F値2.4
標準約1,220万画素 F値1.7
Tofカメラ
超広角約1,220万画素 F値2.2
望遠約1,220万画素 F値2.4
標準約1,220万画素 F値1.7
Tofカメラ
内側カメラ約800万画素 F値2.0約800万画素 F値2.0
CPUQualcomm®Snapdragon™865 5G mobile platformQualcomm®Snapdragon™865 5G mobile platform
内蔵メモリRAM12GB / ROM512GBRAM8GB / ROM128GB
(SIMフリー版 12GB / 256GB)
防水/防塵IPX5/8 IP6XIPX5/8 IP6X
生体認証指紋認証指紋認証
ワイヤレス充電非対応対応

Xpeira PROいかがだったでしょうか?
素晴らしい機種ではあるのですが、残念ながら一般的なスマートフォンでは無さそうです。金額もさることながらXperia PROの特徴を使いこなすのは難しそうと言うのが正直な所です。
ですが、ロマンのあるスマートフォンである事はお分かりいだだけたかな・・と思います。
キャリアからも、Xperia PROのようなロマンのあるおトク便利楽しいスマートフォンが沢山登場する事を期待したいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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