【新料金プラン】auのオンライン専用”新ブランド”「povo」を解説!キャリア大手3社間最安の2,480円!

2021年1月13日、auを運営するKDDIが発表した、新ブランドで新プランの「povo(ポヴォ)」。大手キャリア3社間では最安となる20GBで2,480円。先発のドコモのahamoとSoftBank on LINEの20GB 2,980円からは、500円も安い料金設定で、尚且つユーザーの自由度が高い料金プランです。

「povo」の解説

「povo」のサービス開始は、ドコモ・ソフトバンク(以下、他2社)と同じ3月スタート。

オンライン型携帯電話事業にノウハウと実績のあるシンガポールに本社を置くCircles Asiaと協業しブランド展開していきます。
povoは、オンライン専用のブランドで、手続き等のサポートは全てオンラインで行います。特にこのオンライン手続きに関する分野でCircles Asiaとの協業が活かされてくるようです。

キャリア大手他2社同様にMNOとしてのサービス展開なので、MVNO(格安スマホ事業者やサブブランド)のように回線利用の優先順が下位にならず、auのエリア品質そのままで利用できます。

これも他2社同様に4Gと5Gどちらにも対応し、4Gスマホか5Gスマホ購入で悩んでいる人には選択の幅が広がります。

分かりずらい割引条件は撤廃されていて、家族割引や固定回線(光インターネット)契約による割引は、準備されていません。
最初からその分安くされていて、キャリアにありがちな分かりずらさや複雑さは無くなり、実にシンプルです。

20GB超過時は、通信速度が1Mbpsとなり、YouTubeの動画程度なら何とか再生できる速度です。20GB超過時の速度を通常に戻すために、1GB500円で追加する事もできます。ちなみにこれも他2社同様です。

povoは、大手キャリア最安の20GBで2,480円。使い方に合わせトッピングと呼ばれるサービスを付加する。

他2社と違う点は、オンライン授業やリモートワークの拡大等、一時的な大容量データ通信を必要とする人に対応するため、24時間データ無制限となる「24時間データ使い放題」が準備されています。
料金は24時間で200円。月額料金制で一定額を支払うよりも、必要な時に最小限の料金を支払う方が自由度は高く、20GB程度利用するユーザー層には使い勝手は良いはずです。

povoには、通話無料分が無く30秒毎に20円の通話料がかかり、通話が多い人向けには「5分以内かけ放題」の500円/月、「通話かけ放題」の1,500円/月が準備されています。
それらをつけると、他2社の提供する新プラン(新ブランド)には、国内通話5分以内無料が含まれ、かけ放題も1,000円/月となっている為、通話割引込みを基準にすると、月額料金はキャリア大手3社とも2,980円と横並びになります。
「結局同じかよ!」となるかもしれませんが、5分以内通話無料が必要な人もいれば、必要ない人もいて。であれば必要に応じてユーザーが選べた方が自由度は高く。付けても他2社と同じ金額で”損”にはならない訳です。
“最安のからくり”では無く、単純にユーザーの選択の幅を広げると500円安くなっただけで、これはpovoの「シンプルで柔軟性の高いプラン設計」というコンセプトに合致しています。
povoではそういったユーザーに合わせたオプションを「トッピング」と呼び、今後もユーザーのニーズに対して順次拡充していく予定だそうです。

povoのポイントまとめ

20GBで2,480円!

4G・5G対応!※5Gは2021年5月から。

20GB以降は1Mbps!

1GB500円で追加も可能!

「24時間データ使い放題」にできる!200円/24時間。

「5分以内かけ放題」は500円/月、「通話かけ放題」は1,500円/月

キャリアメール無し

手数料無料!当面は実質的な無料

povoの注意点

キャリアメールが使えない事に注意が必要です。連絡手段としてメールを使わなくなりましたが、povoへの乗りかえを検討中ならば、様々なサービスに登録している連絡先メールアドレスを別アドレスに変える必要が出てきます。
例えば、お得メールや、クーポンコードを登録アドレス宛に送ってくるようなサービス、アカウントパスワードが分からなくなった場合のレスキュー用登録アドレスは、そのままにしておくと後で厄介な事になり兼ねません。
GoogleのGメールや、iCloudメール、Y!メール等をお持ちの方は、多いと思いますので、そういったメールアドレスを代用するといいのではないでしょか。

手数料は、無料とされています。
しかし、サービス開始にはシステム改修が間に合わないようで、当面は一旦、手数料が請求されてしまいます。その後の請求から手数料分の相殺がされるとの事です。

5Gは、5月から対応すると発表内容にあります。
という事は、povoで5Gスマホを使う人も4G電波を使う事になり、5Gの恩恵は5月からということになります。とは言っても5Gエリアが十分ではないので、影響は少なそうです。

尚、ドコモのahamoでは、国際ローミングで利用するデータ量については、追加料金無しで利用可能となっていますが、povoでは発表が無いため現段階で不明です。

補足

KDDIはpovoの発表と同時に、auブランドの料金プラン「データMAX5G/4G」をリニューアルし、6,580円でデータ無制限となる「使い放題MAX5G/4G」とUQモバイルの新プランについても発表しています。

また別記事で紹介したいと思いますので、是非よろしくお願いします。

最後に

いかがだったでしょうか?3社とも20GB2,980円になるだろうと予測していましたが、良い方に裏切ってくれました。
povoのコンセプトもすごくユーザー目線だと思います。
大手3社と楽天モバイルのプランが一通り出そろった訳ですが、これまでのキャリアの、最安だけを見せて、実はその裏には高いハードルが準備されていたような時代は、終焉を迎えている印象を受けます。
それは、この業界に限った話では無く、スマートフォンのSNS等で、情報はすぐ拡散していき、それによって存続すら危ぶまれる事態にもなり得ます。
事業者が提供するサービスや商品を消費者やユーザー選ぶのではなく、消費者やユーザーに選ばれるサービス・商品を事業者が提供していく時代、正直で誠実なサービスを提供する事業者のみが生き残る時代にもっとなっていくはずです。
povoは、新しい時代に沿った新プラン・新ブランドだと感じます。

読み苦しい点があったかもしれませんが、最後までお読みいただきありがとうございました。
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