家族でドコモからMNPで転出する場合の準備と手順を解説!1日で全てを行うのはカナリ大変!!

家族で同じキャリアを使用している場合が多いと思いますが、家族ごと他社に乗り換えるのは、思いのほか手間や準備があり煩雑で面倒です。
全てを1日で終わらせようとすると、ほぼ丸1日かかると思っていい程。
どこかの手続きでつまずくと、その日1日を棒に振るリスクもあります。

この記事では、家族ごとドコモから他社にMNPする場合に、乗りかえ先キャリアで契約を残すのみにしておくために、事前に行っておくと良い準備と手順を解説したいと思います。

今回の設定

「ドコモを家族3人以上で使用・2台がスマホで1台はキッズケータイ、自宅用としてドコモ光を契約している。他社では、今使っているスマホをそのまま使いたい」

通常の手順で行くならば、MNP予約番号を取得して、他社で契約となりますが、今回の設定の場合、
・家族3台(3人)以上なので、ファミリー割引グループや一括請求グループを形成しているケースが殆ど。
・ファミリー割引主回線と一括請求の代表回線も乗りかえる回線に含まれるかどうか。
・キッズケータイ契約がある事。
・ドコモ光の契約がある事。
・他社でも今使っているスマホを使いたい。
がポイントとなります。
それでは早速手順を見ていきましょう。

MNPの手順と準備

契約名義人が誰なのか確認する。
➁ファミリー割引と一括請求グループの変更もしくは解全廃止。
③ドコモ光のペア回線との紐づけを解除。
④MNP予約番号の取得
⑤SIMロック解除
⑥他社で契約

一連の流れは上記の通りです。

契約名義人が誰なのか確認する。

契約名義人を確認するのは、手続きを誰が行なわなければならないのかをハッキリさせるためです。
手順の➁③④⑥は、契約者本人でしか手続きをする事ができません。
仮に、代理で行うにしてもキャリアショップに必要書類を揃えた上で足を運び、長い手続きを行う事になります。
また、なにか判断しなければならないような場面で、代理人が決める事になります。「行けないから、行ってきて」とだけ言われてショップに来て手続したけど、家に帰って家族から「そうじゃなかったのに!」と責められるのは有りがちな話です。
何とか、手続きや契約が完了しても、後で不都合が発生した場合に「聞いてない」「家族が勝手に決めたから」は通用しません。
契約者自らが説明を受けたり、ネットの場合は説明文を読んで責任をもって判断してください。
簡単に考えず、失敗しやすい部分でもありますので、ドコモのインフォメーションセンターや、Mydocomoで契約情報を確認してする事をおすすめします。

➁ファミリー割引と一括請求グループの変更もしくは全廃止。

家族で他社に乗りかえるという事は、家族でドコモの契約がある事になり、当然ファミリー割引を契約中の事でしょう。
以前ほどファミリー割引の効果は大きく無くなりましたが、契約プランの割引や通話がカケホーダイになっていない回線の家族通話等で、少なからずファミリー割引の恩恵を受け続けていたと思います。

又、家族でドコモの請求を1つにまとめる事ができ、一括請求グループと言われるものもあります。
一括請求グループは、ファミリー割引とは別の扱いで、あくまで請求を同一にしただけのグループです。
ファミリー割引のグループは、親戚や離れて暮らす家族で構成し、請求は同居の家族で同一としている場合が一般的です。
このファミリー割引と一括請求グループを、グループ構成の状況によっては解体もしくは、代表者・主回線変更する必要があります。
他社に乗りかえる回線にファミリー割引主回線もしくは一括請求の代表番号が含まれない場合は該当しません。

まず、ファミリー割引には、主回線というものが存在し、それ以外の回線は副回線と呼ばれています。主回線というのは、その人から見てファミリー割引の加入条件である3親等内であるかの基準となる人の事です。
ファミリー割引の主回線が他社に乗りかえる場合や解約する場合は、「主」となる主回線を他の回線に移す必要があります。
ファミリー割引グループに、他社に乗りかえしない回線がある場合は、その回線に主回線を移す手続きを行います。
この場合、ドコモインフォメーションセンターかドコモショップで手続きを行う事になりますが、新しく主回線となる契約者には、承諾をもらっておく必要があります。
乗りかえした後にドコモが1回線しか残らない場合とファミリー割引グループ全員が乗りかえする場合は、ファミリー割引が成立しないため「ファミリー割引全廃止」という手続きをする事になります。
ファミリー割引グループ全員で他社に乗りかえる場合は、ファミリー割引全廃止を主回線から行うか、副回線から④を順に行う事で手続は不要になります。

一括請求グループでは、請求の代表番号というものが存在し、その回線契約に”口座引落し”もしくは”クレジットカード払い”の契約情報があります。
一括請求グループの代表回線が他社に乗りかえる場合、ファミリー割引同様に代表番号の変更をする必要がありますが、代表を変える事で新たに代表回線となる契約には支払い方法の情報が無いため、口座引落しもしくはクレジットカード払いの手続きを行う手間が発生します。
口座引落しやクレジットカード払いの手続きは、口座クレジット名義人本人が、同一名の回線にしか設定できないため面倒に陥りやすい部分です。
又、他社に乗りかえた後に1回線しか残らない場合にも、残された回線には支払い方法の情報が無いため、手続きするまで請求書払いをする事になります。
一括請求の全廃止はドコモインフォメーションセンター・ドコモショップ。
副回線が個別に廃止する場合はドコモインフォメーションセンター・ドコモショップ・Mydocomoで手続きができます。
新しく代表番号となる回線のやドコモに残る回線の支払い方法設定手続きは、ドコモショップかドコモインフォメーションセンターでできます。
ドコモショップで専用はがきを貰って自身で郵送での手続きも可能です。

dポイントが、請求ごとに貯まっていますが心配は無用です。
他社に乗りかえる場合、回線契約は無くなってしまいますが、それまで一括請求グループの代表回線だった契約のdアカウントは引き続き残せるためdポイントも紐づいて残る事になります。
なので副回線だった分のdアカウントの、dポイントは0ポイントとなります。
dアカウントやdポイントは、ドコモの契約が無くても有効なので、管理する事をおすすめします。

・ファミリー割引の主回線・一括請求の代表番号がMNPする場合は、主回線代表回線を変更するか全廃止!
・ファミリー割引グループ・一括請求グループに誰も残らない場合は、副回線から④の手続を進めるする!
・一括請求グループに誰も残らない場合は、元代表回線のdアカウントにdポイントが残る!

③ドコモ光のペア回線との紐づけを解除。

ドコモ光を契約している場合
自宅用のインターネットにドコモ光を契約している場合、ドコモ光の契約と紐づいたペア回線というものがあります。
ペア回線になる回線は、スマホやケータイの契約で、ドコモ光を契約しに行った人の携帯番号やファミリー割引もしくは一括請求グループの代表回線がなっている場合が多くあります。
ドコモ光とペア回線になっている契約は、そのままにしておくと手順④のMNP予約番号発行ができません。
なので、ドコモ光サービスセンターかドコモインフォメーションセンターに電話して、紐づけを解除してもらう必要があります。

架電先がドコモのインフォメーションセンターの場合、ドコモ光サービスセンターに転送してくれ、ペア回線の解除を行ってもらえます。
しかしインフォメーションセンターは込み合っている事が多く、電話口で待たされ時間がかかりますが、ドコモ光サービスセンターでペア回線解除の後、インフォメーションセンターに戻してもらう事ができ、そのまま手順④のMNP予約番号も同時にできるメリットがあります。

ペア回線解除まで終われば、My docomoで手順④移行ができるので、
④移行をMy docomoで行う場合は、ペア回線の解除はドコモ光サービスセンターに。
④移行をMy docomoで行う事に不安があれば、ペア回線解除は、直接ドコモ光サービスセンターに電話をした方が所要時間は短くて済みます。
ドコモショップで対応してもらう事もできますが、その分の所要時間が長くなるので時間には余裕を持って出向いてください。

・ドコモ光とペア回線になっている回線は、まずペア解除を行わなければならない!
・MNP予約番号と同時に架電するならドコモインフォメーションセンターに!
・ペア解除のみならドコモ光サービスセンターに!

ドコモインフォメーションセンター:0120-800-800(年中無休9:00~20:00)
ドコモの携帯電話からは局番無し 151(年中無休9:00~20:00)
ドコモ光サービスセンター:0120-766-156(年中無休9:00~20:00)
ドコモの携帯電話からは局番無し 15715(年中無休9:00~21:00)

④MNP予約番号の取得

他社に乗りかえる場合、MNP予約番号が必要になります。
MNP予約番号は、契約中のキャリアからもらう事になるので、この場合はドコモから発行してもらう事になります。
乗りかえ元キャリアからもらったMNP予約番号を他社キャリアに持ち込む事で、携帯番号が引き継げるようになっているので必ず必要です。

申し込みは、ドコモショップ窓口・ドコモインフォメーションセンター・My docomoでで行う方法があります。
ここまで話してきた事を全てドコモショップで行う事もできます。
MNP予約番号は、回線毎に取得する事になりますので、ドコモショップでもらう際は、契約者の来店もしくは代理人受付に必要な必要書類を準備する必要が出てきます。
ドコモインフォメーションセンターへの電話で取得する場合、一度の電話で複数回線分のMNP予約番号が取得できますが、ドコモショップ同様に契約者が電話に出れる状態にする必要があります。

My docomoで行う場合は、それぞれのスマートフォンでMy docomoにアクセスし取得します。
本来、無い事だとは思いますが、家族分のdアカウントとパスワードを知っていれば、パソコンでそれぞれのdアカウントとパスワードでログインし家族分も取得できる事になります。
MNP予約番号取得には、1回線毎に2,000円の料金がかかります。ちなみにauとソフトバンクは3,000円です。
(※2021年1月15日追記:ドコモから転出する際の、手数料は2021年4月1日に廃止となります。3月31日までにMNP予約番号を取得し4月1日以降に他社に乗りかえされた場合は、手数料がかかりますので注意してください。2021年4月1日以降にMNP予約番号を取得し他社に転出された場合はかかりません)
また、MNP予約番号には、有効期限がありドコモ・au・ソフトバンク共に15日間となっています。
料金は、実際に他社キャリアで契約された時点で確定され、他社キャリアで契約せずに有効期限を超えると、料金は発生しない仕組みになっています。
なので、MNP予約番号を行使した場合、翌月のドコモの請求に含まれることになります。

MNP予約番号の取得には2通りのやり方があり、1つは取得と同時にドコモの契約を解除してしまう方法。もう1つは、契約を維持しMNP予約番号だけをもらう方法です。
「どうせ、今日他社で契約するから」と思い前者のやり方で手続しておくと、実際に他社に行って書類不足等、予期せぬトラブルで契約ができない事も0パーセントでは無いので、ドコモショップやインフォメーションセンターでMNP予約番号取得を行う場合は、必ず後者を選んでください。
他社キャリアで契約が成立するとドコモの契約が自動で解約される仕組みになっているのです。

MNP予約番号は1回線2,000円の料金がかかる。
・有効期限は15日。
・MNP予約番号もらっても契約は維持する。

⑤SIMロック解除

ドコモで利用していたスマートフォンやケータイを他社で利用する場合、本体のSIMロックを解除する必要があります。
他社キャリアで契約すると、ドコモ同様にSIMカードが発行されます。そのSIMカードは、本来契約キャリアの本体でしか認識しないようになっています。
他社キャリアのSIMカードが差しても使えないようになっているドコモのスマートフォン・ケータイのSIMロックを解除する事で、他社キャリアのSIMカードで通信通話ができるようになるという訳です。
SIMロック解除ができる本体とできない本体があり、最近数年以内に買ったものであれば概ね解除可能な本体です。
ドコモのホームページのSIMロック解除対応機種はこちら。

SIMロック解除は、ドコモショップ・ドコモインフォメーションセンター・My docomoの「ドコモオンライン手続き」から可能です。
しかし、ドコモショップとドコモインフォメーションセンターで行う場合は、手数料が3,000円かかってしまいますので、無料のMy docomo「オンライン手続き」がおすすめです。

SIMロック解除は、MNPで乗りかえる前でも後でも可能です。
ここまで話した①~⑤を全てドコモショップで行う場合、手続きや作業が台数分あるためカナリ時間が費やされます。
ドコモショップに行く前日等に、My docomoのドコモオンライン手続きで行っておくのがベストだと思います。
ショップで①~④をお願いする場合でも、待ち時間にSIMロック解除だけをスタッフに聞いて進めておくと良いと思います。

SIMロック解除を行う機種がAndroidの場合、解除番号を「紙」に控えておくことを忘れないように注意してください。
他社SIMを差し込んで電源を入れる際に、必ず入力が必要になります。
スマートフォンのメモ機能等に控えを取っていても、必要になる場面では、メモ機能を見る事はできません。

iPhoneの場合は、他社SIMを差し込んだだけで、ロック解除が成立となります。

・乗りかえする日以前にやっておいた方が良い!
・SIMロック解除は無料のオンラインがおすすめ!
・Androidは、解除番号を紙に控えを取っておく事!

補足

他社キャリアで契約が済み、他社SIMを差し込んで使えるように準備する際に、Androidのスマートフォンの場合、APN設定が必要になる場合があります。
手順を聞いて自分でやってもOKですが、できるだけショップのスタッフにお願いするのが良いと思いますので、やってくれそうにない場合はお願いしてみてください。

ドコモ光とキッズケータイも乗りかえるか?

キッズケータイ

乗りかえ先キャリアにドコモのキッズケータイプランと遜色ない適当なプランがあるかを確認してみてください。
この機会にキッズケータイからスマホへ変える場合は、そのまま乗りかえて良いのでしょうが、キッズ向けのままと言う場合は、他社に同様もしくはそれに見合うプランがあるか。且つキッズ向けケータイの販売があるかを確認しておきましょう。
そもそもキッズ向けのケータイ本体の販売が無いキャリアもありますし、プランも大人と同じプランを使わなければならず、キッズケータイ単体で見るとドコモのキッズケータイプランのままでいた方が安い場合があります。
但し、今回のMNPによってキッズケータイがドコモに単独で残ってしまう場合、キッズケータイプランの条件から外れてしまい料金が変わってしまいます。
MNPでドコモでは無くなる回線があっても祖父母などの親族のファミリー割引のグループに入ってさえいれば、キッズケータイプランの料金は有効です。
ちなみに、ドコモで言うファミリー割引の家族とは、同居の家族の事だけを言うのではなく、当該人(子の場合キッズケータイ契約者もしくは利用者)を基準に3親等(叔父・叔母・甥・姪の配偶者まで)の親族の事を指していますので、離れて暮らしていても大丈夫です。
MNPで他社に乗りかえる場合、キッズケータイもそのまま利用できるようです。
※本体2020年12月現在でSIMロック解除可能なキッズケータイはF-03JとSH-03Mです。

ドコモ光(自宅用インターネット)

通信キャリアの契約と自宅用インターネットの契約を一緒にしている場合が多くあると思います。
自宅用インターネットとは言っても、ここでは光インターネットの事になりますが、これも他社に乗りかえするか否かを検討する必要があります。
ドコモ光では、戸建タイプ5,200円~5,400円、マンションタイプ4,000円~4,200円でプロバイダ契約込みで利用できます。(ドコモ光を契約する事で、スマホ料金の割引も有り)

他社も概ね同じ価格帯となっていますが、固定電話(インターネット電話)の契約が必須だったりして、その分500円程度が上乗せになり結局ドコモより高くなる場合もあります。
スマホの割引は効かなくなりますが、ドコモ光も他社に乗りかえる事で発生する負担額を考えると、スマホ契約は他社に乗りかえてドコモ光やキッズケータイは、ドコモに残しておくという選択肢もあります。

ドコモ光やキッズケータイの料金は、dポイントとして還元があり、仮にdカードGOLD保有者ならばドコモ光とキッズケータイ分の10%に当たる約500~600円分がdポイントとして貯まります。
dポイントは、コンビニ等でバーコード決済のd払いで使う事ができるので、そう悪くないと思います。
また、せっかくドコモ光のために行った工事も、キャリアが取り扱う光インターネットによっては、改めて工事が必要になる場合があります。もちろん、工事費の話になってしまい、その分費用がかさむ結果になり兼ねません。
その理由は、光インターネットの申し込みキャリアが、どこからインフラを卸してもらっているかという事です。
ドコモ光とソフトバンク光等多く場合、NTTのNTTフレッツ光で使用していた光ファイバー網を使わせてもらう事で独自の光サービスを提供しています。

auは、KDDIであったり、電力会社系等もあります。
なので、ドコモ光→ソフトバンク光は工事不要となりますが、ドコモ光→別系インフラのキャリア(auや電力会社系)になると、改めて工事が必要になります。※マンションなどの集合住宅の場合は、事情が異なる事があります。
その上で、ドコモ光もMNPで乗りかえするのかしないのかを検討する必要がある訳です。
大手キャリアのように、光インターネットも契約する事で、スマホ料金が割引される要素も絡むので、慎重に検討してください。

最後に

家族で他社に乗りかえる場合、時間と労力に加え費用も伴います。
休日や時間軸の違う家族が一堂に集う必要もあります。大げさかもしれませんが、誰かに押す付けずに協力し合って手続きを進めていってください。
手続きや作業でもたつくと、おかしな空気にもなり兼ねません。
そうならない為にも、事前にコツコツ準備しておくと、最後に乗りかえ先キャリアに家族一同で行くだけです。

万が一の事(手続きできない)も頭に置いて、早め早めに動く事を強くお勧めします。
月末の日に、一気にすべての手続きを行って乗りかえようとすると1ミスで、その日の内の乗りかえ完了は厳しくなります。
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最後までお読みいただきありがとうございました。

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